その名はもはや商標登録

 今日はいよいよタイプ2の発売日ということで、久しぶりにつんく♂について語ってみることにする。
 なんでも、本日付けのオリコンデイリーチャートで20位だそうで。とりあえず、おめでとうございます。現在、置かれてる状況を考えたらよく頑張ってるって言えるんじゃないかな。 あと、徹子の部屋つんく♂出てるよ!!と慌ててメールしてくれた友人M子に感謝。もちろん、録画してきたけど、そうやって気にかけてもらえるのはとても嬉しいこと。しかし、一般的に私=つんく♂ってイメージがものすごい強烈らしい。 月曜につんく♂のヘイ×3出演があって、まぁ軒並み評判が悪い。一番多いのが、

好感度落ちるよー

という意見。何でも、酒の席で酔っ払って「世の中、金や」と言ったことが暴露されてしまったりとか、そんなことが事の発端だと思うんだけど。けれど、ちょっと待てよ。もともと、この人に好感度なんてものがあったのか?と私は言いたいね。プロデュース業で成功を収めてからというもの、周りもそんな風にそつなく扱うようになってしまったので、まるっきりこの人のトークは面白くなくなってしまった。
 毒っ気と色気が魅力だったのに、そのどちらもなくなってしまったら、それこそ「骨抜き]状態。どうせ、もともと高い好感度なんて得られるようなタイプじゃないんだから、「金持ってるいやらしいおっさんキャラ」をやりきればいいのだ。今のままだと中途半端で何だかなぁ…。今では真剣につっこみを入れられるのはダウンタウンくらいしか居なくなってしまい、哀しい限り。
  事務所ももっと「バカキャラ」をやることを許せばいいのに(むしろ、率先してやらせればいいのに)けれど、仕方ないんだろうなぁと思う。皮肉なことに、国が絡むような立派な仕事も増えてきて「ちゃんとした」イメージも与えなくてはならないのだろう。もはや、つんく♂寺田光男ひとりのものではなくなってしまった。「つんく♂」という名前でご飯を食べてるスタッフがきっと沢山いるのだ。彼らを養うことも、また男・寺田光男の仕事なのだろう。
 つんく♂というのは芸名を越えて、一種の記号・ブランドをあらわすようになってしまったのではないかと思う。だけど今日、徹子の部屋を観ていて、自分がつんくを好きだった理由を思い出した。


僕のプロデュースはファミリーレストランのようなもので、低いところに手の届きやすいところに置いておきたいんです。


私は、彼の「リスナーを選ばない」姿勢が好きだった。でも、いつの間にか「リスナーを選ぶ」ようなミュージシャンを好んで聞くようになってしまったけど。 彼のその理念はまだ変わっていないことに、いくらかの安心を覚えた。そして、「商標登録」となり得た以上、私たちがあーだこーだ言う権利はおそらくないのだろう。

タイプ2

タイプ2