BEST OF HISTORY


BEST OF HISTORY [VHS]

BEST OF HISTORY [VHS]


デビュー曲の『18ヶ月』〜休憩直前最後のシングル『新・ラーメン大好き小池さん』のPVはもちろん、シングル・アルバムのリリース時のTVスポット、出演CMの全てが網羅されているので、ファンのために作られた1本だということができると思います。私も久しぶりに観て、「お腹いっぱ〜い」になっちゃいました。リリース順に構成されているので、どんどん売れっ子になって勢いを増していく彼らの姿が伺えると思います。 全てのPVを観て、気付いた点は・・どんな曲調の楽曲であろうと売れてる時期だろうと売れてない 笑 時期だろうと。基本はつんくがスタンドでマイクを持って歌い、脇を固めるメンバーが楽器を持って演奏するというスタイル。誰が何と言おうと、彼らはやっぱりライブバンドなんだなということを改めて実感しました。

売れっ子への道渋滞中?!

18ヶ月
作詞:つんく 作曲:つんく&はたけ 1992/07/22 デビュー曲。

今観るとただただ「若いっ!」と感じます。(この時つんく、はたけ、しゅう、まこと23歳、たいせー22歳)この時代がそうなのか、それとも事務所があまりお金をかけてくれなかったのか・・あんまり工夫はない 笑 PVです。ただ売れなかったものの楽曲自体はそう悪くないと思います。ヤクザにヤンキー風?のシャ乱Qがちょっかいを出して、殴られるっていう設定は少し笑えます。最後のほうにちらっと映るたいせーの全裸が必見です。

とってもメリーゴーランド
作詞:つんく 作曲:つんく 1993/02/24 日本テレビ系 「うるとら7:00」エンディングテーマ

ライブ映像です。けど、残念ながら情報不足でどこでやったものかはわからない。わかるひとは教えてくださいね。そして余りにも普通すぎて印象も薄いです 笑 ごめんなさい。ライブまでのプライベートな時間を垣間見ることができるメイキングらしきものも挿入されています。

友達はいますか
作詞:つんく 作曲:しゅう&つんく 1993/05/08 テレビ東京系 「スーパーマリオクラブ」オープングテーマ

まずは前作と同じ衣装を着用しているということで、お金がいかにかけられていないか売れていないかが伝わってきます・・辛いっすね。こういうのは。このPVでは渋谷・原宿でも撮影を行っていて、ファン約100人も協力しています。日曜日の竹下通りを走り抜けるなんて凄技も・・デビュー後の3部作について言えることは、豊かな声量を生かして、つんくが地声で歌っていること。でも、セクシーさには欠けて少し物足りないかな?

上・京・物・語
作詞:まこと 作曲:はたけ 1994/01/21 テレビ東京系 「浅草橋ヤング洋品店」エンディングテーマ


運命を賭けた一曲です。「次のシングルが売れなかったら、解散。大阪に帰る。」覚悟の上でのリリース。つんくも当時「男5人一緒に死ぬつもりで出てきた田舎者が上・京・物・語を期に頑張ろうと・・。帰省物語にならないようにね。」(シャ乱Qファンクラブ会報 スコスコスコルディ vol 2より抜粋)と話しています。私服を着用しているので、メンバーの私服が楽しめます(ただ単に衣装が用意してもらえなかったという話も)上・京・物・語ということで大阪と東京両方で撮影を行っています。今までそんなに意識していなかったのですが、東京タワーをバックに演奏するシーンはなかなか綺麗です(大阪では道頓堀・通天閣など)これまでのものとは違い、ことさら作りこむことなく自然なメンバーの表情を楽しめるPVに仕上がっています。最初からこういう路線でいけばよかったのに・・と思ってしまったのは事実です 笑 後につんくは禁煙をしてしまうので、喫煙姿は貴重です。初めてTVスポットが放映されたシングルでもあります。

恋をするだけ無駄なんて
作詞:つんく&まこと 作曲:はたけ 1993/07/27 テレビ東京系「浅草橋ヤング洋品店」エンディングテーマ


つんくが腕を空に突き上げた途端、ライブ映像に切り替わる古典的な手法が少し笑えます(嫌いじゃないけど)このPVから「つんくのソロ」と「メンバー全員の演奏」という映像構成が定着します。上・京・物・語が売れたから、このPVがあるわけで。そう思うと胸がいっぱいになります。あ、あとライブ映像のファンの熱気がすごい。しゅうちゃんはこの楽曲がお気に入りなので、ニコニコして演奏してます。TVスポットも2種類製作されてたりして、レコード会社としては気合が入ってたのかなぁと感じます。

シングルベッド
作詞:つんく 作曲:はたけ 1994/10/21 日本テレビ系アニメ「DNA〜何処かで失くしたあいつのアイツ〜」エンディングテーマ

言わずと知れたこの名曲は、過去を振り返りベッドで思い悩むつんく(現在)とモノクロで表現されるそのモノローグの内容(過去)という二重構成をとっています。シングルベッドからだんだんとみんながつんくと聞けば連想するあの姿に近づきつつあります。白いパジャマの胸元をはだけて上半身を顕にしているのですが、今までのPVの中でこの姿が一番「らしい」なと感じます。これまでのPVでは自分の方向性を明確に確立できていない気がしたので。モノローグでははたけとつんくがひとりの女をめぐって殴り合っています 笑 最後の、つんくがベッドから立ち上がって去っていくシーンは「過去との決別」を意味しているのかな、と考えました。余談ですが、この撮影で用いられたベッドは後に懐かしのとんねるずの番組「ハンマープライス」にてファンに落札されています(うらやましぃ〜)

絶好調に売れに売れた黄金期

どれも本当に勢いと勝者のみが醸し出すフェロモンが出ている気が・・

ズルい女
作詞:つんく 作曲:つんく 1995/05/03 フジテレビ系「今田耕二のシブヤ系うらりんご」エンディングテーマ

シャ乱Qを代表する一曲です。当時、小学校4年生だった私もこの楽曲でファンに。デザインしたしゅう曰く「錦糸町のホスト風」の衣装はつんくのキワモノ的な魅力を本当に発揮させています。つんくの本領ここにあり!!って感じです。廃墟のような倉庫での撮影です。途中に挿入されるやけに白い女ふたりはズルい女を暗示してるのかな?これからのシャ乱Qの方向性を示したPV。良い悪いを超越したところにある作品です。

空を見なよ
作詞:まこと 作曲:はたけ 1995/08/23 日本テレビ系全国ネット 「95 劇空間プロ野球」イメージソング


前作のズルい女が、黒と赤の妖艶なシャ乱Qだとしたら、こちらは一転して白と水色のどこまでも爽やかなシャ乱Q どうしちゃったの?ってくらい爽やかです。全てのPVの中で最も爽やかだということができるでしょう。そしてこちらもライブ会場までの移動風景など、メイキングが挟まれてます。ひとことでまとめると「シャ乱Qのある夏の日」って感じかな 笑

MY Babe 君が眠るまで
作詞:つんく 作曲:つんく 1995/10/21


総合的に考えて、一番好きなPV この頃から、つんくの声から若さ特有のキンキンしたところが抜けて、ビロードに包まれたような本当に心地いい声になった気がする。黒と赤の世界観 笑 は、ズルい女に近いものがあるけれど、温かい内容の歌詞であることを反映して、さらに深いところに迫ってる気がする。何だろう・・愛しくて愛しすぎて故に切なく悩ましい・・みたいな。つんくは意識してるのかしてないのか、割と何かに悩んでるような顔をして歌ってることが多いけど、ここではそれが前面に出てる(私としては、つんくのその表情がすごく好きで弱いんだけどね・・)赤のPコート×黒いタートルネックセーターの衣装なんだけど、中学生の頃このPVを意識して、好んでよくその組み合わせをしていました 笑 今考えれば、相当痛い子ですね。「体温」を感じられるPV

いいわけ
作詞:つんく 作曲:つんく 1996/04/24 フジテレビ系ドラマ「Age 35〜愛しくて〜」主題歌


まるでナイフのように尖ってるPV かなり粗い画質 その中で上半身裸で熱唱するつんく。黒をバックにつんつんに立たせた黄色の髪とブルゥのカラコン、パールピンクの唇がこれでもかというくらいに迫ってきます。たぶん一番、つんくのソロショットが多いPVのような気がする。淋しすぎて淋しすぎて今にも狂いそうな情景かな、と私は解釈したんですが、どうでしょう?孤独のなれの果てーみたいな。結構、怖いPVかも。


涙の影
作詞:つんく 作曲:はたけ 1996/07/24 フジテレビ系「HEY!HEY!HEY!MUSIC CHAMP」エンディングテーマ



お金かかってます。8億円するジェットヘリを飛ばしたので。前作とはうってかわってしっとりと落ち着いた大人な雰囲気です。新宿副都心のビルのネオン郡が何とも言えずリッチ。ヘリコプターの中で上空にて歌うつんくのソロとヘリポートでヘリをバックにしての演奏シーンの二部構成。素敵なPVなんですけど、ひとつだけ疑問が・・つんくはビロォドっぽい黒のジャケットに紺のサテンシャツを組み合わせてるんだけど、つけてるゴールドのネックレスがすごく大きいのね。はっきり言って何もつけないほうが、よりセクシーじゃないかと思うんだけど。何でこれをつけることにしたのか。それだけが謎!

NICE BOY!
作詞:つんく 作曲:つんく 1996/11/14 ジャパンシティメディア Qメール CMソング


作風としてはいいわけに似ている粗い画質(シャ乱Qは粗い画質が好きだなぁ)あくまで個人的な主観なんですけど、つんくって胸板は思いっきり露出+スパッツ並に細いパンツのスタイルが黄金期の基本かなって思うんだけど。それで脚をクネクネさせて 笑 その姿がたまらないな!っていうただそれを言いたかっただけです。感想になってなくてゴメンナサイ・・この作品では夏の野外ライブでたっぷりとお陽さまを浴びて、胸板がこんがりトースト色でさらにセクシーです 笑メイン画像の衣装より、サブ画像で着用している黒いジップアップニットの衣装のが好き。ただ・・これはせっかく記念すべきシャ乱Q出演CMの歌なんだし、その路線で作ってもよかったんじゃないかなーと思う。Qレンジャーなかなかキャラに合ってると思うんだけど。

そんなもんだろう
作詞:つんく 作曲:はたけ 1997/04/16 サントリービール「ビターズ」CMソング

大阪ドームが完成して、落成記念の凱旋ライブの様子が収められています。(このライブ映像、市販して欲しい〜)ライブ映像とメイキングのモノクロ映像が交互で。最初からぶっ続けで観ていると(私はそうした)この大阪ドームコンサートの様子はすごい感動します。あんだけ売れなくて、ライブでも全然お客さんは少ないし、衣装も作ってもらえない・・そんな彼らがこんなにお客さんを入れて、豪華なセットの中で意のままに動き回っているんですから。ファン全員でのウェーブの様子は圧巻です。そんなもんだろうのPVということより、記念すべきドームコンサートの映像という目で観たほうがいいかも。メンバーみんな誇らしげでこちらまで嬉しくなります。この映像を観て、泣かないファンはいないのでは?余談ですが、このコンサートでつんくが履いているスニーカーはシャネルです。でも、サイズが少し小さくて辛かったそう 笑

パワーソング
作詞:つんく 作曲:つんく 1997/08/21 フジテレビ製作映画 「シャ乱Qの演歌の花道」主題歌


記念すべき初出演映画の主題歌ということで、映画のメイキングになっています。仕方ないけれど、この楽曲は歌詞の内容もすごいいいし、独自のPVをちゃんと作って欲しかったな〜と思います。けれども、観ていたら映画を観たくなってしまい、その後すぐ観てしまいました(感想はまた別の機会にでも)
立て続けのCM出演・ドームコンサート・出演映画製作と、確実に一時代を築きました。で、この後にすぐ長年つんくがパーソナリティーを務めたオールナイトニッポンが終了したこともあり、バンドとしてのひとつの時代が終わったなぁ・・と思ったものです。そしてシャ乱Qは新たなステージへと進みます。つんく自身もファンに対して「今までありがとう。他行きたい奴はそっち行ってええよ」って気持ちをこめて、作ったらしい(切ない…) ベタですが、シャ乱Qを花に例えると・・前編は、必死になって花を咲かそうとしている「つぼみ」中編は、いよいよ機が満ちて、思いのままに咲き誇る「満開」 そして

花も枯れて実を宿す「成熟期」

これまでとは違い、「落ち着きのある大人なシャ乱Q」が、後編の魅力ではありますが、ご存知の通り、メンバーがひとり脱退してしまうという悲しい出来事もありました。 個人的には、しゅうを失ったことは衣装のデザイナーを失ったことをも同時に意味していて、しゅうなき後の2作品についてはピントを失っているような気がします。 では、いよいよ後編、見ていきましょう。

都会のメロディー
作詞:つんく 作曲:つんく 1998/02/18


2番目に好きなPVです。『シャ乱Qベストアルバムおまけつき』リリース時の業界促販チラシでも「俺も髪を立てなくなってセミロン毛くらいなんだけど、それも又新鮮だった。」とつんくが言っている通り、20代最後のこの年、ビジュアル的にもサウンド的にも大人なシャ乱Qをアピールし始めた作品です。胸板はニットで覆い隠され、露出がグンと減りました 笑「歩く」つんくって新鮮だな、とすごく思った。立ち止まるつんくが多い気がするので。雑踏を電車の中を(おそらく京王線。この頃は京王線しか撮影許可が出ない)都会の中をとにかくつんくが歩き、そして歌う。このPVの画質もどちらかというと粗いです。けど、いいわけやNICE BOY!に通じるような烈しさよりは、ひとりこの都会で生きていく、どうしようもないんだけど受け入れるしかないやるせなさが伝わってくる。My Babe〜が「体温」ならば、こちらは「ためいき」そして、オールブラックの衣装って実は初めてかも。世間のシャ乱Qに対するイメージを大きく覆したPV

ためいき
作詞:つんく 作曲:つんく 1998/05/13 ANB系 「凄絶!嫁姑戦争 羅刹の家」テーマソング


ためいきから、つんくのソロシーンが減って、メンバーそれぞれが平等に映されている気がします。ここで、恋をするだけ無駄なんてから始まった「つんくのソロ +メンバーでの演奏」というスタイルに一区切りついたかなぁって感じです。これも「どのメンバーもピンで立てるように」とのバンドの目標を意識してみてのことかな?と邪推したり。ためいきのPVについては、ファンクラブ会報 スコスコスコルディ17号に詳しくレポートしてあるので、参考にすることとしましょう。それによると撮影場所は調布にある廃工場(しかし、シャ乱Qは廃墟が好きだなぁ)とのこと。ちなみにつんくは、徹夜明けで撮影に参加したらしい。そういえば・・眠そうに見えないこともない 笑 このPVではアロワナという熱帯魚が印象に残るんだけど、寒さのために動きが鈍く、撮影は難航したとか。このPVは、廃工場の建物の中+敷地内の林 という構成になっているんだけど、2番〜林でのシーンで一気に屋外に出るのが観ていてすごく気持ちいい。楽曲の内容も光が射したのかな?って思う。ただ・・前作に比べるとクオリティが落ちる気がする。ちょうどこの頃から、つんくは本格的にプロデューサー業に取り組みだしたので、そういう事情もあるのかもしれないけど。全体的に中途半端な印象。楽曲がよいだけに残念。ある男の一日みたいな感じでつくると、明確に世界観が提示できていいと思う。熱帯魚が曖昧な日常を暗示しているのはいいんだけど。

愛 Just on my Love
作詞:つんく 作曲:つんく 1998/10/07

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君は魔術士?
作詞:つんく 作曲:はたけ 1999/02/17 ともに TBS系「魔術士オーフェン」オープニンテーマ <<

この2つは切り離せない気がするので、敢えてまとめて。 愛 Just on my Loveは、しゅうが出演している最後のPVです。 曲調もあるのかな?つんくは再び髪を立て(君は・・では短く切ってる)、胸板を顕にするスタイルに戻ったんだけど、私はそこで違和感を覚えた。その違和感は君は・・までずっと続いた。きっと自分たちの方向性をまた探っていたんだと思う。今ならわかるんだけど。でも、その「迷い」が一種の危うさをこの楽曲群にもたらしているのは確か。
あとわからないのは、愛 Just・・の黒人のおばちゃんと君は・・のボブサップのようなマッチョな男が暗示するものがわからないのよ。何回観てもわからない。むしろ、違和感だけがただただ残る。ひとつの収穫はあって、ニットキャップ姿のまこっちゃんはかわいい! 笑 そして、TV スポットはすごい好きです。この2つの作品は。何故かというと、愛 Just・・でのMCはつんくがやっていて(おそらく記憶が確かなら初めて)君は・・のMCは、この声は絶対しゅうだと思う。だとしたら、粋なはからいだなぁと思って、心が温かくなるんです。

新・ラーメン大好き小池さんの唄
作詞:つんく 作曲:シャ乱Q 2000/03/23<<

(敢えて、割愛させていただきます。)
そして、同年12月1日、活動休止を発表。信じる限り、その歴史は続く*1

*1:まさか、これを書いた23日後に活動再開が発表されようとはゆめゆめ思っていませんでした。本当に嬉しかったなあ…