V3〜青春カバー発売記念スペシャルイベント


 サンケイスポーツ

先月8日に元モデルの加奈子さん(25)と入籍した音楽プロデューサー、つんく♂(37)が1日、東京・文京区のラクーアガーデンでカバー盤「V3〜青春カバー〜」の発売記念イベントを行った。小雨にもかかわらず集まった1000人を前に「シングルベッド」を熱唱し、CD購入者500人と握手した。

イベント前の会見では、入籍当日を振り返り「妻と区役所へ一番乗りで婚姻届を出しに行こうと朝一で出掛けたら、すでに2、3人並んでいた上、窓口の人から『おめでとうございます。でも、あちらです』と言われて…。印鑑登録の窓口でした」と笑わせた。

先輩歌手の五木ひろし(58)からピエール・クンツのペアウオッチをプレゼントされたことを明かし、「逆さから読むと“つんく”。入籍日の刻印も押されていて、ありがたいです」と五木の心遣いに感動していた。子供については「女の子が生まれたら、一般公募でモーニング娘。のオーディションを受けさせます」と言って爆笑を誘っていた。

披露宴は入籍してすぐにつんく♂の父親の故郷、高知で身内だけで済ませ、先祖の墓参りも行ってきた。東京では先月中旬にシャ乱Qのメンバーや友人を集めて結婚パーティーを開いた。

 
 これを読めば、どんなイベントだったか一発でわかると思います。
 結論から言うと…私は号泣に次ぐ号泣でした。
 5年ぶりの生歌を聞いて、言いようのない感情がこみあげてきて気がついたら泣いていた。
たぶん、頭ではわかっていたけど、シングルベッドを歌っているつんくさんを目の前にして、身体で「シャ乱Qが本当に戻ってくるんだ」っていうことを実感できたからだと思う。やっぱり、シングルベッドは特別な歌。
 そして握手会。何か、ファンと必要以上に交流したくないひとだしって、色々勘繰っていたんだけど。握手会だってやりたくてやるわけじゃないだろうとか思っていて。握手できるのは嬉しいけど、流れ作業的にさせられてしまうのだろうと。でもそれは全部無意味の行為だった。
 両方の手で握手して、身を乗り出して話を聞いて、笑顔でうんうん頷いてる様子に、その想像とはあまりにもかけ離れた意外な姿に感動して涙が流れた。驚いてしまうくらい、終始ニコニコしていた。
 順番が来た時は、何を言うか纏まっていないし号泣してるしで「感激で…胸がいっぱいで、ごめんなさい、言葉になりません…小学生の時から応援してます。」って途切れ途切れに言うのがやっとだった。それでも、つんくさんはこっちを見てうんうんって頷いてくれていた。「ありがとう。ディナーショー来てな」って言ってくれて。
 初めて向かい合ったつんくさんは、こっちが拍子抜けするくらいにギンギンのオーラとかはなくて、顔じゅうくしゃくしゃに皺だらけにして笑う、やわらかくて穏やかな雰囲気の持ち主だった。威圧感や勢いで他人を巻き込んでいくのではなく、この穏やかな物腰で周囲を懐柔してしまうのだろうなって思うほど。
 評判通り、冷たくてサラサラとした手だった。
だけど、「ディナーショー来てな」は皆に言うてんやろな〜って少し不貞腐れてたら、そうでもないようなので、機嫌を直しました 笑
 実際に近くで彼の一挙手一投足を目の当たりにして、「僕のことを色々言うひとはいるけど(ファンだっていう)、言いたい奴には言わせておけばいい。僕は全然気にしない。」ってメッセージを感じた。もしかしたら、根っこにあるものは何も変っていないのかもしれない。本当はこんなイベントをやる必要もないくらいのネームバリューを持っていることは、報道陣の数が物語っていた。それでも、気取ったりつんつんしたりするところは皆無だった。私が思いもよらないようなデッカイ器の持ち主なんだろうな。
 そして、それは、報道陣もいなくなったイベントの最後の最後に起こった。
握手会は、階段上のステージで行われたんだけど、つんくさんが階段を降りて、つつとこちらに来た。車椅子で来た人のところで立ち止まって、しゃがんで自ら手を差し伸ばす。
耳に身を乗り出して、言葉を交わす。そして、うんうんとうなずくーその一連の動作があまりに自然で、今までこらえていたものが一気に溢れ視界がぼやけた。シングルベッドを生で聞くよりも、自分が握手をするよりも…嬉しい気持ちになった。
 そのひとのことは私も何回か見たことがあった。たぶん、つんくさんもいつも来ていることを知っていると思う。だから、「気持ちが伝わってよかったね。そして、こういうつんくさんを好きでよかったね。」って思った。たぶん、あの場にいたファンは同じ気持ちを抱えていた。と何だか私らしくない綺麗なまとめになってしまったが、本当にそう思ったのだから仕方あるまい。
 しょうがない、もう少し大目に見て応援してやるか!笑 まだまだ、楽しい思いをさせてくれそうだなと再認識した一日であった。